浜松市にお住まいの皆様、こんにちは。青木歯科医院です。
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「家族から、いびきがうるさいと言われる」
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「寝ている間に呼吸が止まっていると指摘された」
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「日中、どうしようもない眠気に襲われることがある」
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「朝起きても、熟睡感がなく頭が痛い」
このようなお悩みはありませんか?
もしかすると、それは単なる「いびき」ではなく、**睡眠時無呼吸症候群(SAS)**という病気のサインかもしれません。
※いわゆる『睡眠時無呼吸症候群(SAS)』についてですが、このSASという呼称が、睡眠医療の世界ではすでに古い言い方であることを認識した上で使用します。
「いびきや無呼吸の悩み」を、どこに相談すれば良いか分からず困っている方も多いのではないでしょうか。
実はそのお悩み、歯科医院で治療できる可能性があります。
この記事では、浜松市で「睡眠歯科」をお探しの方に向けて、歯科医院で行ういびき・睡眠時無呼吸症候群の治療法について詳しく解説します。

1.「睡眠歯科」とは? 歯科医院ができること
「睡眠歯科」とは、主に睡眠時無呼吸症候群(SAS)や「いびき」に対して、歯科的なアプローチ(特にマウスピース型装置)を用いて治療を行う分野のことを指します。
平均寿命と健康寿命が右肩上がりとなり、なかなかその差が縮まらない昨今、口腔内からのアプローチは健康寿命の延伸においてさらなる注目を浴びております。
睡眠時無呼吸症候群は、眠っている間に空気の通り道(気道)が狭くなったり、塞がったりすることで、一時的に呼吸が止まってしまう病気です。
呼吸が止まると、体は酸素不足になり、それを補うために心臓や血管に大きな負担がかかります。また、脳が「危険だ!」と判断して何度も目を覚まそうとするため、深い睡眠がとれなくなります。
歯科医院では、この「塞がってしまう気道」を、**専用のマウスピース(口腔内装置)**を使って物理的に広げ、呼吸をスムーズにするお手伝いをします。
2.あなたは大丈夫? 睡眠時無呼吸症候群(SAS)セルフチェック
以下の項目に当てはまるものがないか、チェックしてみましょう。
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✅ 毎晩のように大きないびきをかく
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✅ 睡眠中に呼吸が止まっている、または不規則になると言われる
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✅ 睡眠中に何度も目が覚める(お手洗いなどで)
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✅ 朝起きた時に口が渇いている、または頭痛がする
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✅ 8時間以上寝ても、熟睡感がない・疲れが取れない
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✅ 日中に我慢できないほどの強い眠気がある
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✅ 集中力や記憶力が低下したと感じる
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✅ BMIが25以上である(肥満傾向)
これらの症状が複数当てはまる場合、睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。
3.なぜ危険? 睡眠時無呼吸症候群を放置するリスク
「たかがいびき」と放置していると、体に様々な悪影響を及ぼします。
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高血圧・糖尿病・脂質異常症などの生活習慣病の悪化
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心筋梗塞や脳卒中のリスク上昇
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日中の眠気による交通事故や労働災害
特に、日中の耐え難い眠気は、ご自身だけでなく他者を巻き込む事故の原因にもなり得ます。浜松市は車社会でもありますので、運転中の眠気は非常に危険です。
4.どうやって診断する? 治療開始までの流れ【医科歯科連携】
非常に重要な点ですが、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の診断は、医科(内科、呼吸器内科、耳鼻咽喉科など)の専門医が行います。
歯科医院は「診断」をする場所ではなく、医科の診断に基づいた「治療(マウスピース作製)」を行う場所です。
青木歯科医院では、浜松市内の提携医科と連携して治療を進めます。
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【青木歯科医院】ご相談・診察
まずは当院へご相談ください。いびきや睡眠の状態、お口の中(顎の形、舌の大きさ、扁桃腺など)を視診し、マウスピース治療が適しているかを簡易的に判断します。
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【医科】紹介・検査
睡眠時無呼吸症候群の疑いがある場合、浜松市内の提携医科(呼吸器内科など)をご紹介します。そちらで、睡眠中の状態を調べる**終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG検査)**などを受けていただきます。(ご自宅でできる簡易検査もあります)
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【医科】診断・治療方針の決定
検査結果に基づき、医師が「睡眠時無呼吸症候群(軽度・中等度・重度)」と診断します。
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【青木歯科医院】マウスピース作製
診断の結果、医師が「マウスピース(口腔内装置)治療が適している」と判断した場合、当院で専用のマウスピース(スリープスプリント)を作製します。
(※診断が「重度」の場合、一般的に「CPAP(シーパップ)」という別の治療法が第一選択となります)
5.歯科医院で作る「マウスピース(口腔内装置)」とは?
歯科医院で作製するマウスピースは、スポーツ用や歯ぎしり用とは全く異なります。
睡眠時無呼吸症候群の治療に用いるマウスピースは、下の顎を数ミリ前に突き出させた状態で固定するものです。
なぜなら、睡眠中に気道が塞がる原因の多くは、寝ている間に筋肉が緩み、舌の根元(舌根)が喉の奥に落ち込むことだからです。
マウスピースで下の顎を前に出すと、それに伴って舌も前方に固定され、喉の奥にスペースが生まれます。これにより、空気の通り道が確保され、いびきや無呼吸が大幅に改善されます。
🏥 CPAP(シーパップ)治療との違い
睡眠時無呼吸症候群の治療には、主に「CPAP(シーパップ)」と「マウスピース」の2種類があります。
| 治療法 | CPAP(持続陽圧呼吸療法) | マウスピース(口腔内装置) |
| 仕組み | 鼻に装着したマスクから空気を送り込み、気道を広げる | 下顎を前方に固定し、気道を広げる |
| 適応 | 中等度~重度 | 軽度~中等度(※) |
| 長所 | 非常に高い治療効果 |
・持ち運びが便利(旅行や出張に最適) ・装着が簡単 ・電気が不要 ・音がしない |
| 短所 |
・装置が大きく、持ち運びが不便 ・音が気になる ・顔に装着する違和感 ・定期的なメンテナンスが必要 |
・重度のSASには効果が薄い場合がある ・装着時に顎や歯に違和感が出ることがある |
(※)CPAP治療がどうしても合わずに挫折してしまった重度の方が、マウスピース治療に切り替えるケースもあります。
6.【保険適用】マウスピース治療の費用
医科で「睡眠時無呼吸症候群」と診断され、医師からの紹介状(依頼書)があれば、マウスピースの作製は健康保険の適用対象となります。
(※自費診療でいびき防止のマウスピースを作ることも可能ですが、効果や安全性の面から、まずは医科で正確な診断を受けることを強く推奨します)
7.浜松市で「睡眠歯科」をお探しなら青木歯科医院へ
睡眠時無呼吸症候群のマウスピース治療は、作製して終わりではありません。
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顎や歯に無理な負担がかかっていないか
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いびきや無呼吸の症状が、実際に改善しているか
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マウスピースが破損していないか
これらを定期的にチェックし、微調整を加えながら、患者様お一人おひとりに最適な状態を維持していく必要があります。
青木歯科医院では、**浜松市の「かかりつけ歯科医」**として、地域の皆様の睡眠の質を向上させ、全身の健康を守るお手伝いをしたいと考えています。
「いびきくらいで歯医者に行ってもいいのかな?」と迷う必要はありません。そのお悩みこそ、私たちが解決できる分野かもしれません。
浜松市にお住まいの方、または浜松市内に通勤・通学されている方で、ご自身やご家族のいびき・無呼吸にお悩みでしたら、どうぞお気軽に青木歯科医院までご相談ください。
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