最近、お子さんの歯並びが気になってきたというご相談がとても増えています。
「前歯が出てきた気がする…」
「将来、矯正が必要になるの?」
「何か予防できる方法はないの?」
そんなお悩みを持つ保護者の方に知っていただきたいのが、ガムトレーニングです。
当院は「ママとこどものはいしゃさん」に加盟しており、口腔の発達にも力を入れています。
【本題①】歯並びが悪くなる背景には「舌の癖」があることも
歯並びの悪化には、遺伝や顎の成長だけでなく、舌の使い方が大きく関係しています。
☑ よく見られる癖
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低位舌(ていいぜつ):舌が常に下の方に落ちている状態
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異常嚥下癖(いじょうえんげへき):飲み込む時に舌で前歯を押してしまう癖
これらは、見逃されがちですが、歯並びに大きな影響を及ぼします。
【本題②】なぜ「舌」が大事なの?
舌には本来、「上あごに収まる位置」があります。
しかし低位舌や異常嚥下があると、舌がその定位置からズレてしまい、次のような問題が起こります
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舌で前歯を押す → 出っ歯や開咬になる
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舌が上あごに触れない → 顎の発育が不十分になる
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嚥下のたびに歯列が乱れる圧がかかる
【本題③】そこで「ガムトレーニング」の出番!
ガムトレーニングとは、噛む・舌を動かす・飲み込むといった動作を通じて、口腔周囲の筋肉や舌の使い方を正していくシンプルなトレーニングです。
▶ 特に以下のようなお子さんに効果が期待されます:
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口をぽかんと開けている(口唇閉鎖が弱い)
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舌が上あごにつかない(低位舌)
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飲み込むときに舌が前に出る(異常嚥下癖)
【本題④】ガムトレーニングで期待できる効果とは?
✅ 舌圧の向上
しっかり噛むことで、舌の筋力(舌圧)が鍛えられます。
舌圧が上がると、舌が自然と上あごに収まりやすくなり、正しい位置に歯が生えやすくなるといわれています。
✅ 口腔筋機能の改善(MFT)
お金をかけずにできる“MFT(口腔筋機能療法)”の第一歩としても有効です。
【本題⑤】簡単なやり方をご紹介
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キシリトール100%ガムを1日1~2回、5~10分噛む
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左右均等に噛むよう促す
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噛んだ後は、「舌を上あごにつけて、つばを飲み込む」練習も併せて行う
※年齢の目安は4〜5歳〜。
※ガムが心配な場合は、歯科での確認をおすすめします。
【まとめ】小さな習慣が大きな予防に
ガムトレーニングは、手軽にできるうえに、将来的な矯正のリスクを減らす可能性もある方法です。
当院では、お子さんのお口の機能や歯並びの状態に応じて、MFT的なアプローチも取り入れながらのアドバイスを行っております。
ご興味のある方は、ぜひお気軽にご相談くださいね。
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浜松市中央区大人見町の「あおき歯科医院」では、ママとこどもの健やかな成長をお口からサポートしています。
✅ ガムトレーニングや口腔機能相談、歯並びのチェックなどお気軽にどうぞ!