こんにちは。浜松市中央区にある青木歯科医院 院長の青木です。
夏本番となり、連日厳しい暑さが続いていますね。熱中症対策として水分補給は非常に大切ですが、**「お口の健康」**の観点から注意していただきたいポイントがあります。
本日は、熱中症対策と歯科的な注意点についてご紹介します。
■ 熱中症対策にスポーツドリンクは有効?でも注意が必要!
熱中症予防としてよく飲まれるのが「スポーツドリンク」です。
確かにスポーツドリンクにはナトリウム(塩分)や電解質が含まれており、汗をかいた後の補給には有効です。
しかし、歯科の視点から見ると、スポーツドリンクには虫歯の原因となる「糖分」が非常に多く含まれているという注意点があります。
■ スポーツドリンクの糖分量はどれくらい?
実は、一般的なスポーツドリンク500mlにはスティックシュガー10本分の糖分が含まれていることもあります。
また、スポーツドリンクの多くは酸性であるため、長時間ダラダラと飲むことで、
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虫歯のリスクが高まる
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酸蝕歯(酸で歯が溶ける状態)になる可能性がある
といったお口の健康への悪影響が懸念されます。
経口補水液のほうがよりおすすめできるでしょう。
■ 熱中症対策と虫歯予防を両立するには?
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水やお茶でのこまめな水分補給を基本に
→ 特に日常生活では、無糖の水分がおすすめです。 -
スポーツドリンクは必要なときだけに限定
→ 激しい運動後や大量の発汗時のみ、適量を摂取するようにしましょう。 -
飲んだ後はお口をすすぐ・歯みがきを
→ 口内に糖分や酸が残らないように、飲んだ後は水で口をゆすぐだけでも効果的です。 -
就寝前の飲用は避けましょう
→ 寝ている間は唾液の分泌が減るため、虫歯リスクが高くなります。
■ お子さまや高齢者の熱中症対策は特に注意
脱水症」とは、体の中の水分や電解質(ナトリウムなどの塩分)が不足した状態のことを言います。汗や尿、吐き気・下痢などによって体内の水分が過剰に失われると、様々な不調が起こります。
● 脱水症の主な症状:
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口や喉の強い渇き
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ぼんやりする・集中力が低下する
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頭痛、めまい、ふらつき
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筋肉のけいれん
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尿の色が濃くなる(黄色〜褐色)
特に高齢者やお子さまは、喉の渇きを感じにくいため、知らないうちに脱水が進行していることもあります。
お子さまや高齢者は、熱中症のリスクも虫歯のリスクも高いため、日常的な水分補給の内容と回数を見直すことが大切です。
特にお子さまの場合、部活動やスポーツ教室などで頻繁にスポーツドリンクを飲むケースが多く見られます。保護者の方も一緒に気を付けてあげてください。
脱水症対策として推奨されるのは、
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経口補水液(OS-1など)
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薄めたスポーツドリンク(2倍程度に希釈)
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塩分を含んだスープや味噌汁
などですが、繰り返しになりますが、スポーツドリンクは糖分が多いため、お口の健康にも配慮が必要です。
■ 歯科医院での定期的なチェックもおすすめです
暑い時期こそ、虫歯や酸蝕歯の早期発見・予防が大切です。青木歯科医院では、虫歯チェックだけでなく、生活習慣や食生活へのアドバイスも行っています。
気になることがあれば、ぜひお気軽にご相談ください。
■ まとめ:熱中症対策とお口の健康は両立できます!
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水分補給は「水・お茶」を基本に
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スポーツドリンクは“ここぞ”という時にだけ
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飲んだ後は口をゆすいで虫歯対策を
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定期的な歯科検診でリスクを減らす
「熱中症も防ぎたい、でも虫歯にもなりたくない」
そんなあなたの健康を、私たち歯科医師がサポートします!
浜松市中央区の青木歯科医院では、地域の皆さまの健康をトータルでサポートしています。
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