こんにちは!浜松市の青木歯科医院です。
まずは、新しい入れ歯(義歯)の完成、おめでとうございます! 「これでやっと、好きなものが食べられる!」とワクワクされている方も多いのではないでしょうか。
しかし、入れ歯は「受け取ったら終わり」ではありません。 実は、入れ歯がお口に入ったその日が、新しい生活への「リハビリテーション」のスタートラインなのです。
義足を作った人がすぐに全力で走れないのと同じように、入れ歯も使いこなすには少しずつの「慣れ」と「練習」が必要です。
本日は、せっかく作った新しい入れ歯と長く上手に付き合っていくための、大切な5つのポイントをお伝えします。

1. 最初は「痛み」や「違和感」があって当然です
新しい靴を履くと、最初は靴擦れができることがありますよね? 新しい入れ歯もそれと同じで、使い始めは歯ぐきに当たって痛むことがあります。
「痛いから失敗だ…」と落ち込まないでください。それは**「調整が必要な合図」**です。 実は、痛みが出て傷(赤くなったりする部分)ができることで、私たち歯科医師は「どこが強く当たっているか」を正確に診断し、ピッタリ合うように調整することができます。
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慣れるまでの期間:個人差はありますが、およそ3ヶ月程度かかると言われています。焦らずいきましょう。
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痛い時は:無理せず外して休めてください。
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【重要】来院時のポイント:調整のために来院される「前日」あるいは「当日」は、痛くても少し我慢して使ってきてください。痛みの跡が消えてしまうと、どこを調整すれば良いか分からなくなってしまうためです。

2. 食事は「柔らかいもの」からスタート
いきなり硬いお煎餅や、繊維質の多いお肉などに挑戦するのは避けましょう。 最初は「あまり噛まなくても食べられるもの(お豆腐、プリン、煮込み料理など)」から始め、徐々に普通の食事に慣らしていくのがコツです。
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食べ方のコツ:食材は小さく切り、奥歯でゆっくりと噛むように練習してください。
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味覚について:入れ歯を入れることで、食感や温度の感じ方が変わることがありますが、これも徐々に慣れていきます。まずは「味わう」ことを大切に、食事を楽しんでください。

3. 夜寝るときは「外して」休めましょう
「入れ歯は入れたまま寝るの?外すの?」というご質問をよくいただきます。 基本的には、夜は外して寝ることを強くお勧めします。
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粘膜を休ませるため:歯ぐき(粘膜)は圧迫されると変形し、元の形に戻るのに時間がかかります。
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骨を守るため:入れ歯をつけっぱなしにして圧力がかかり続けると、顎の骨の吸収(骨が痩せること)が早まるという研究結果があります。
※ただし、噛み合わせの安定や顎関節症の予防など、特定の理由で「着けて寝てください」と指示がある場合は、入浴時などに外して粘膜を休ませる時間を作ってくださいね。
4. お手入れは「ブラシ」でしっかりと
入れ歯は汚れがついたままにしておくと、カンジダ菌(カビの一種)が繁殖し、口内炎の原因になります。
洗浄剤につけるだけでは不十分です。必ず義歯用ブラシを使って、流水下で機械的に汚れを落としてください。 ご自身の歯と同じように、毎日清潔に保つことが長持ちの秘訣です。
5. 定期検診(メンテナンス)は必須です
「調子が良いから歯医者に行かなくていい」というのは、実は危険信号です。 お口の中の形(顎の骨や粘膜)は、加齢とともに少しずつ変化していきますし、入れ歯の人工歯も使っていればすり減っていきます。
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気づかない変化:ご自身では気づかないうちに、入れ歯と歯ぐきの間に隙間ができたり、噛み合わせがズレたりします。
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メンテナンスの間隔:3ヶ月〜6ヶ月に一度は定期検診を受け、微調整を行いましょう。それが入れ歯を長持ちさせ、大切な顎の骨を守ることにつながります。
新しい入れ歯は、あなたのお口の機能を回復し、健康を守るための大切なパートナーです。
焦らず、ゆっくりと時間をかけて、自分の体の一部にしていきましょう。 使い心地で気になることや不安なことがあれば、いつでも青木歯科医院にご相談ください。一緒に二人三脚で調整していきましょう!

