子どもの虫歯、食器の共有は関係ないって本当?最新の予防対策と新常識|青木歯科医院|浜松市中央区の歯医者

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子どもの虫歯、食器の共有は関係ないって本当?最新の予防対策と新常識

子どもの虫歯、食器の共有は関係ない?
浜松市の歯医者さんが伝える「新常識」




こんにちは。2026年秋頃、浜松市にオープン予定の**「西山あおき歯科クリニック」**です。

 

「赤ちゃんと同じスプーンを使うと虫歯がうつるからダメ」 育児書やネットで長年言われてきたこの常識。実は今、大きな変化を迎えていることをご存知でしょうか。










2023年、日本の歯科関連4学会(日本口腔衛生学会・日本小児歯科学会・日本歯科保存学会・日本老年歯科医学会)が、**「食器共有を制限することに、虫歯予防としての科学的根拠は不十分」**という画期的な声明を発表しました。


 

今回は、この最新の声明に基づき、これからの虫歯予防で本当に大切なポイントを解説します。





1. 2023年の声明で何が変わったのか?




これまで「スプーンや箸の共有はNG」とされてきたのは、親の唾液に含まれるミュータンス菌(虫歯菌)の感染を防ぐためでした。しかし、最新の声明では以下の見解が示されています。



  • 食器共有を避けても、虫歯は防げない: 食器の共有制限と、子どもの虫歯予防との間に明確な相関関係は見つかりませんでした。

  • 感染経路は防ぎきれない: 菌はスキンシップや会話中の飛沫など、日常生活のあらゆる場面で移動します。

  • 過度な制限の弊害: 共有を気にしすぎるあまり、食事の楽しさが損なわれたり、親御さんが育児に強いストレスを感じたりすることの方が問題視されています。




つまり、「食器の共有を禁止すること」自体に、虫歯予防としての大きな効果はないと結論づけられたのです。









2. なぜ「菌がうつる」のに虫歯にならないの?




「菌がうつるなら虫歯になるのでは?」と不安に思うかもしれません。

しかし、虫歯の発生には菌の有無以上に重要な「環境」の要因があります。



虫歯は、以下の3つの要素が重なり、時間が経過することで発生します。


  1. 菌の量: お口の中のミュータンス菌などの数

  2. 糖分の摂取: 菌のエサとなる砂糖の量と頻度

  3. 歯の質: 歯の強さやフッ素の利用状況



最新の研究では、**「いつ菌がうつったか」よりも、「その後、お口の中でどれだけ菌が増えやすい環境か(砂糖をどれだけ摂取しているか)」**の方が、虫歯リスクに直結することがわかっています。





3. 西山あおき歯科が提案する「本当に効果のある」予防対策



当院では、最新の知見に基づき、以下の3つの柱で大切なお子様の歯を守ります。


① 「何を食べるか」より「どう食べるか」



糖分は量よりも**「頻度」**が重要です。ダラダラと甘いものを摂取すると、お口の中が常に酸性になり、歯が溶け続けます。

  • 対策: おやつの時間を決め、食後は水やお茶を飲む習慣をつけましょう。


② 正しい濃度の「フッ素」活用




2023年にはフッ素配合歯磨き粉の推奨濃度も改訂されました。当院では、お子様の年齢に合わせた最適な濃度と使い道をご提案します。


  • 対策: 歯が生えてから2歳までは950ppm、3歳以上は1,450ppmのフッ素配合歯磨き粉を正しく使うことが推奨されています。フッ素うがいの推奨もしております。


③ ご家族全員で取り組む「お口の健康」




子どもに菌をゼロにすることは不可能ですが、**「渡す側の菌の質を変える」**ことは可能です。


  • 対策: 2代続く歯科医師家系として、当院ではご家族皆様のメインテナンスを重視しています。親御さんのお口を綺麗に保つことが、結果としてお子様への最高のプレゼントになります。








4. まとめ:今日から「笑顔で」食事をしましょう






今回の学会声明は、真面目な親御さんほど感じていた「スプーンを共有してしまった」という罪悪感を解消してくれるものです。



2026年10月、浜松市にオープンする西山あおき歯科クリニックでは、こうした最新の科学的根拠に基づいた「頑張りすぎない、でも効果的な予防」を大切にしています。


食器の共有を神経質に避ける必要はありません。家族で美味しい食事を楽しみ、食後の歯磨きや定期検診を「家族の楽しい習慣」にしていきましょう。浜松の皆様にお会いできるのを楽しみにしています。